ウスハイイロチュウヒ
なにか珍鳥が千葉に潜伏しているらしい、という気配はあったが、はじめてその名がオープンになるまで、ずいぶん時間がかかったように思う。
そしてその名を聞いてびっくりしてしまった。
ウスハイイロチュウヒ。聞いたことのない名前だった。
なんか淡々と書いているようだが、僕の心境はけっこう複雑だ。
3回目のチャレンジにして初観察、今回の2月28日は4回目で、ようやく接近遭遇。
でも、まだまだ物足りない。5回目、6回目ははずしてしまった。
もっとこの鳥のことを知りたくてたまらない。
なんではるばる日本にやってきたのかとか、右目はだいじょうぶなのかとか、無事にふるさとに帰れるのかとか、考えるだけでも眠れなくなる。
たぶん、あと数回は挑戦するだろう。
撮影: 千葉県某所(平成21年2月28日)
初列風切羽の翼先分離枚数(翼の先端の指みたいな羽の枚数)が4枚なのと、オレンジがかったバフ色の胸と、独特の顔が同定の根拠となったそうだ。
ハイイロチュウヒやチュウヒは翼先分離枚数が5枚。ちなみにヒメハイイロチュウヒ(Montagu's Harrier、宮城県伊豆沼で非公式記録有、1967)も4枚だが、顔の模様でウスハイイロチュウヒとされたとのことだ。
(東京のIさん、アドバイスありがとうございます)
腰(尾羽の付け根)が白いこともポイント。ハイイロチュウヒもここが白いので、ハイイロチュウヒかウスハイイロチュウヒに絞られる。
とまってくれると独特の顔や胸の色合いからわかりやすいのだが、飛行中は翼の先と腰と飛び方で判断するしかない。あとは首の白いラインが意外と目立つので、近距離ならば高速でも一目でわかるはずだ。
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別の場所で狩に成功していた。
大勢のカメラマンたちに囲まれて、せわしなく食事をする。
その様子はまた改めてお伝えしよう。
(2009.3.9公開)
飛翔は低く速い。
ハイイロチュウヒのようなひらぁり、ひらり・・・ではない。ひゅん、って感じ。
このときは狩の最中だったので、なんとか撮影に成功。
獲物は小鳥類。これはハイイロチュウヒと同じだ。