英名はMute Swan。すなわち音無しハクチョウ、という意味だ。
でも、「鳴かない」というのはヨーロッパの俗信のようで、鳴くときは鳴く。
日本だけではなく、世界各地でアイドルになっているそうな。
(2010年3月10日公開)
多々良沼(たたらぬま)のコブハクチョウ。
野生では日本にはほとんど渡ってこない鳥であるが、飼育されていたものが逃げ出して、各地で定着した。ここ、多々良沼でも年中見ることができる。
クチバシの付け根が「コブ」のように黒く盛り上がっている。名の由来だ。
シンプルな美しさがある。
こーやって水底のエサをとる。
日本にやってきたのは1952年頃だという。目的は飼育・観賞用。
公園や動物園で飼育されたコブハクチョウが、いつしか逃げ出し、各地で繁殖している。
たいていはその地に定着して繁殖するが、北海道のウトナイ湖で繁殖したコブハクチョウは、茨城県の霞ヶ浦などにやってくることが知られている。
ここ多々良沼の個体は平成6年に放鳥されたようだが、例にもれず、少しずつ繁殖して増えているそうだ。
カモ目カモ科 大きさ125cm〜160cm 分布 ヨーロッパ等で繁殖 日本では冬鳥だが、飛来記録はわずか |
くちばしの基部にコブがあるハクチョウ。日本に飛来した記録は少ないが、公園や動物園などで飼育された個体が野生化し、留鳥として各地で普通に見られる。北海道で定着した群は、冬季は茨城に渡り、越冬することで知られている。 |
植物の実やら根やらを食べているのだろう。
原産地はヨーロッパ、東シベリアなど。
古代ローマの時代から飼育されていたという。