(2008.10.23公開)

ぶんぶく ぶんぶく探検隊トップページへ
リンクフリーです
 キレンジャク  〜旭川周辺の鳥6〜
 
もどる

 餌付けされているとは言っても野生の鳥。人の気配には敏感で、すぐにアンテナや電線に逃げてしまう。

 餌はりんご1日50個も食べる。月3万円くらいのえさ代!!
 負担が大きいので、安いりんごに替えたとたん、あんまり食べに来なくなり、高級りんごに戻したそうだ。
 見た目も上品だけど、けっこうグルメなセレブ鳥だったりするんだね。

撮影:北海道旭川市(平成20年5月)


スズメ目レンジャク科 大きさ 19〜20cm 分布 日本では冬鳥として全国に飛来
 ユーラシア中部やアメリカ北西部などで繁殖し、アジア・日本には越冬のため飛来。
 独特のなめらかな美しい色合いの鳥で、よく似た2種、キレンジャク・ヒレンジャクが飛来するが、名前のとおり、キレンジャクは尾羽の先端などが黄色、ヒレンジャクは緋色である。
 群れで行動し、北海道ではナナカマドの実、本州ではヤドリギの実など、木の実を求めて移動する。
ウォッチングのコツ・・・年によって飛来数に大きな差が出る鳥だが、好む木の実がある場所にではおおよそ毎年見られるようだ。北海道ではナナカマドの木、本州ではヤドリギがたくさんある場所がチャンス。タイミングが合えば、街中の公園などでもよく観察できる。

 旭川市の鳥に指定されているキレンジャクだ。
 関東では珍しいが、市の鳥になっているくらいだから、旭川では渡りの時期には大きな群れを見たりする。だいたい3月ごろだ。
 ところが今回、5月だというのにたっぷり観察することができた。約40羽の群れであった。

 早朝、5時過ぎに大雨の中で撮影なので、写真写真的にはいまひとつ。でも、5月にキレンジャクの群れを見られるとは思ってもいなかったから、かなりうれしい。この初見のうつくしい鳥も、すべてNさんご夫婦のおかげだ。

 次の南風がふいたら、彼らは北に渡っていく。
 庭に来てくれても嬉しいし、去っていってもまた嬉しい。・・・・・それがNさん流だ。
 
 

bunbuku
bunbuku
bunbuku
bunbuku

 尾の先が黄色いのがキレンジャク。そっくりな容姿で尾の先が赤いヒレンジャクという鳥もいる。ヒレンジャクのほうが旭川近辺ではわりと珍しい。しかし、関東ではヒレンジャクのほうが多く、キレンジャクヒレンジャクの大きな群れに1羽とか数羽が混ざる程度である。

 場所はチゴハヤブサエゾフクロウなどでお世話になったNさん宅の玄関先。
 なんと、今回見た40羽のキレンジャクNさん宅で餌付けされていたのだ。

bunbuku

 Nさんが餌付けをはじめて2、3年目だそうだ。
 でも、5月までキレンジャクが残ったのは今年がはじめて。今年は数も多く、最も多いときは約140羽が来たそうだ。

 Nさんご夫婦はほんとに鳥好き。鳥見に同行させていただくと、じいちゃんと半日で回るコースが1日かかる。珍鳥や被写体を探してのがつがつ鳥見とは正反対。どんな普通種でも出会いが楽しくなるのがNさん流だ。
 
 もちろんキレンジャクの餌付けも、撮影目的の都会の餌付けとは趣旨が違う。
 鳥好きお宅の庭先のバードテーブルなのだ。ちょっと費用がかさむけどね。

inserted by FC2 system