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 陽に映えて、ホッペタの黄色が見事な色を出している。頭に耳のような冠羽がある。聞いていた通りの特徴。間違いなくハマヒバリだー!

野付半島のハマヒバリ

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〜by じいちゃん先生 〜


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 船着場に着いた。
 雪の解けた地面にはゴマフアザラシの死骸が数体、無造作に転がっている。
 魚網にかかって溺れ死んだアザラシが放置されているのだ。アザラシ類による漁業被害という話をよく聞くが、アザラシにとっても魚網被害というところか。どちらにとっても気の毒なことだ。
 

 しかし、ゴマフアザラシの死骸は鳥たちにとってはご馳走のようで、カラス類やオジロワシ、オオワシがその肉魂を食べていた。
 もしかしたら、そのなかに「ワタリガラスがいないかな〜」とデジスコを覗いてみた。しかし、いるのはハシブトガラスハシボソガラスだけ。いつもいるように聞いていたのになぁ。

 その時、そのそばに、ヒョコッとあらわれた小鳥が目に入る
 種類が・・・・わからない。

 「見たことのない鳥だよ〜」

公開:平成20年2月10日

(2008.3.11 ISAMU)
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 2008年、2回にわたって道東の野付半島に出かけてきた。
 1回目が2月で、狙いはユキホオジロコミミズク。だが、両方とも会えずにガッカリ・・・・。
 その時にベニヒワの群れを撮影中に東京から来た若者と知り合いになった。
 その彼が「さっき、向かいの番屋のそばで、ハマヒバリを撮ってきましたよ」と言う。
 「どんな鳥ですか?」
 「ヒバリに似ていますが、黄色い顔がきれいですよ」
 「そうかい。なかなか見られないんでしょ?」
 と話をして別れる。

 多少は探して見たものの、朝から4〜5時間は歩いたのですっかり疲れており、あきらめる。
 その時の道東めぐりの収穫・・・流氷の上のオオワシオジロワシが下の写真だ。

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 あとで図鑑を見ると、迷鳥で、北海道では今までに紋別市コムケ湖(1984)、根室管内(1988.12〜1989.3)で記録されている。何年か前には埼玉などでも現れたそうだ。

 わざわざこのハマヒバリに会うために、たくさんのカメラマンが来ているが、なかなか撮れないそうだ。じいちゃんは本当にラッキーだった。

 写真は国後。気が抜けて望遠レンズを換える元気がない。
 そういえば・・・・ワタリガラスを忘れていた!
 年をとるとすっかり忘れっぽくなる。ワタリガラスは次の機会でリベンジだ。       

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 途中、ハギマシコやベニヒワの群れが出迎えてくれる。
 上の写真はハギマシコだ。

 3月に、もう一度訪問した。野付のビジターセンターでユキホオジロの話を聞くと、ずっと奥まで歩かねばならないらしい。
 「ワタリガラスなら見つかると思いますよ」と教えてもらう。
 「よし! 今回はワタリガラスだ!」

 ビジターセンターをさらに400〜500m進んだところに、漁船の船着場がある。そのあたりで1羽のワタリガラスがけっこう頻繁に観察されているという。

 写真を20枚ほど写したところで、ハマヒバリが飛び去った。数分の出会いだったが、とても長い時間だったように思う。

 その後もしばらくハマヒバリを探して海岸を歩くが、見つからない。
 ともあれ珍しいハマヒバリと偶然にも会えたのは、後にも先にも、もうなかった。
 

 「もうチョットそのままでいてくれよ・・・・」と願いつつ・・・・バックが悪い。発泡スチロールがあちこち飛散し、この海岸は汚れている。重い三脚も置いてきた。仕方がないがシャッターを「カシャ・・・カシャ」と押す。
 

 よく見ると、顔が黄色い。目の周りの黒い模様も見たことがない。雰囲気は・・・・ヒバリ?
 ということは・・・・・・??
 

 「ウ〜ン、これぞ幻のハマヒバリか〜ッ!!」
 興奮していたが、気を取り直し、急いでカメラのシャッターを切る。

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