2009年5月対馬探検記 〜 プロローグ 〜

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 こんな感じで、短い滞在でも固有種にいろいろ会えるのが対馬。
 それにしても疲れた・・・・。
 ヘビ探しは深夜に及ぶので、この旅では基本的に睡眠3〜4時間。
 眠い上に雨の日が多くて、苦労した。もちろんそれを上回る満足感があったけどね。

 季節を変え、何度でも挑戦したい対馬。
 その魅力を少しでも伝えられたら、と思う。
  
 次回以降、怒涛の対馬探検をたっぷりお届けしよう。

(2012.8.20公開)

↑ ナベヅル

続いてナベヅル。
緑の中のナベヅルもなかなか良い。じいちゃんが一番喜んだ鳥かもしれない。
こんな感じで、春先に渡りの途中で島に立ち寄った鳥を狙ったが、ちょっと低調であった。

↑ ヨスジアオカミキリ

 上はヨスジアオカミキリ。対馬でしか見られない種で、ラッキーだった。
 時期が早くて、本命種はことごとく外したけど、何種類か固有の昆虫にも会えた。
 昆虫は時期をずらしていずれ挑戦したい。

 平成21年5月1日から5月4日の間、じいちゃん(※注 隊長の父。名のとおりじいちゃん)と二人で長崎県対馬(つしま)に行ってきた。
 じいちゃん「九州に行ったことがない」とつねづね言っていたので、ぽんぽこ(※注 隊長のヨメ。ぽんぽこしてるひと)の福岡の実家に帰省する際に、対馬探検に誘ったのである。
 くわしいことは省くが、けっこう大変だった。かなり大掛かりな武装をしてきたじいちゃんは、まずは福岡空港での搭乗手続きの際の保安検査がなかなかパスできず、帽子を脱ぎ、ベルトを外し、靴を脱いでようやく3回目で中に入れてもらえた。ヘビメタの兄ちゃんを気取るのでなければ、飛行機に乗る時はなるべく金具の少ない衣装にしておいたほうが良い。

 さて、本題に入ろう。
 今回の僕の目的は対馬固有の爬虫類。特にヘビはコンプリートしたいところ。
 じいちゃんは春の渡りの鳥たちがメインだが、あわよくばツシマヤマネコに会いたい。

 ・・・・・・・ヘビを狙う僕と金具べったり衣装のじいちゃんのコンビ・・・。
 今回の旅のタイトルは「ヘビメタ珍道中」とでもしたほうがよいか。
 いやいや、また道を外してしまった。

 とにもかくにも、僕とじいちゃんの対馬探検は、福岡空港の保安検査場のブーというブザー音とともに幕をあけたのである。

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 まずは爬虫類代表、ツシママムシ。もちろん対馬固有種だ。
 予想に反してたくさん会うことができた。
 

 続いて下はツシマサンショウウオ。
 成体は会えなかったが、卵も見ることができた。
 他に対馬でしか見られない2種のカエルを押さえておきたいところ。

↑ ツシマサンショウウオ

ダイジェストつしま2009(予告編)

 最後にツシマヤマネコ。
 ヤマネコセンターで飼育された個体だ。
 今回も残念ながらヤマネコには会えなかったが、固有の哺乳類は何種類か会うことができた。

 さて、ここで予告をかねてこの旅に登場する生き物たちを少しだけ紹介しよう。
 

 対馬の北部ではあちこちで見かけるツシマヤマネコの看板。
 こんな大物が生息しているのに、対馬には秘境の雰囲気がない。

 島の面積は708.81ku。人口は33,000人強。人口密度は1kuあたり47.1人。
 島としては決して狭くないし、人口も多いとは言えないのだが、島の隅々まで人の気配が濃い。
 山を縫うような林道は完備されているし、森も植林された人工林が目立つ。人の手が行き届いている環境ゆえ、対馬は生き物ウォッチングがしやすい。また、外国との交流の中で独特の文化もあり、文化と環境、人と生き物なんて視点でも楽しめる。
 反面、そういう自然環境では生物の保護は難しさが付きまとう。
 ツシマヤマネコの抱える生きづらさを肌で感じてみるのもいいかもしれない。
 

↑ ツシマヤマネコ看板

 対馬の早朝の景観。
 丘からは韓国が見える、まさに国境の島。
 歴史的にも文化的にも日本と大陸を結ぶ対馬は、生物相も大陸系の生き物が混ざる。さらに、大陸系にも日本系にも属さない、固有の生き物たちも数多く生息している。
 日本ではここでしか見られない生き物がたくさんいる島が対馬なのだ。

↑ ツシママムシ

↑ ツシマヤマネコ(飼育個体)

↑ 対馬北部の景観

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