ぶんぶく200号記念シリーズ第三弾!
maoの決死の取材

ぶんぶく期待のルーキー・maoの登場だ。
平成生まれ、サッカー小僧、そして生き物は
大物狙いの一発野郎!?
そして、どーゆー経緯でだったか忘れたけど、ぶんぶく探検隊
副隊長だっ!
果たして渾身の沖縄取材は・・・・・?

待望の
mao in やんばる、連載開始だっ!!

 昼間、海の生き物を案内してくれたエコツアーのガイドの人にオキナワアナジャコの巣を教えてもらった。でっかい泥が盛り上がっていた。高さは1mくらい、幅も1.5mくらいの大きな円錐状の泥の巣だ。
 見たいなと思ったけど、昼間は穴の中に潜んでいるので、オキナワアナジャコの姿は見ることができないそうだ。「夜に来たら絶対見られるよ」と言われ、ならば夜に行くしかない!と思った。
 
 日が暮れて、ホテルで食事をして、しばらくゆっくりしてから、昼間の場所に向かった。時間は夜10:00.。着いてからアナジャコの巣を見て回ったが、10個くらい見つけた巣は泥が乾いてたので、アナジャコは巣の奥にいるようだった。あきらめずに探し続け、ようやく泥が新しくて濡れている巣を3個ほど見つけた。
 確実に今、アナジャコが活動している巣だ。

 新しい泥の巣でしばらく観察することにした。ライトを照らしてジーっと巣を見ていること10分、急に泥がもぞもぞと動き出した。おっ、と思って期待してさらに待つと・・・・・

 来た! アナジャコの体が見えた!!
 すばやく撮影し、よーく見ると、アナジャコの両腕だ。両手を上手に使って巣の中の泥を出しているようだ。同じ作戦で3ヶ所ほど、アナジャコの腕を観察する。
 でも、アナジャコの全身が見れない。腕ばかり・・・。なんとか全身を見れないか考えたが、他に方法が思いつかない。とっ捕まえて巣から引き出そう!


 そう決めたら即実行。アナジャコの腕が見えた瞬間、巣の泥を両手で勢いよく押しのけた。押しのけた泥の中には・・・。


 いたーーー! オキナワアナジャコだー!


 大きさはこんな感じ。オキナワアナジャコにしてみれば小さいか?

 今思うともっとゆっくり撮影しておけばよかったと少し後悔もあるけど、弱ったら大変だと思い、撮影後はあわてて泥に戻した。するとやっぱり、びっくりするくらいのすばやさで巣穴に戻っていった。

 オキナワアナジャコの掘った泥にはたくさんの有機物が含まれるので、マングローブ林の生態系にとってオキナワアナジャコは重要な生き物のひとつらしい。
 苦労して見つけた分、「がんばれ、アナジャコ」と応援したくなる。

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 春休みの4日間を沖縄で過ごした。ほとんどやんばるの探検だったけど、2回だけ海に行った。今回はその時の報告だ!

mao
mao

mao in やんばる@ 〜オキナワアナジャコ〜

mao
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写真・文 mao

 エビ(十脚)目アナジャコ科  大きさ 15cm前後 分布 沖縄以南の琉球列島 東南アジア 他
マングローブの林やその周辺に住み、深さ2mに及ぶ穴を掘って暮らす。掘り出された泥は地表に巨大な塚となり、1mを超える。泥泥の中の有機物などを食べる。夜行性。

撮影:沖縄県慶佐次湾

mao
mao
mao
 引っ張り出したオキナワアナジャコは、動きがのろい。巣穴に戻るときのすばやさと比べると別の生き物みたいだ。泥の上だからなのだろうか。
 アメリカザリガニにそっくりで、なんだかちょっとがっかり。もっとごっついのを想像していた。

 でかいぞ! 
 海外では最大で30cmにもなる巨大アナジャコだ。巣も深くて2mほどの深さだそうだ。

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