コガネグモ
クモ目コガネグモ科 学名Argiope amoena 大きさ メス20mm〜25mm オス5mm〜7mm 分布 本州〜九州 |
南方系のクモで、北に行くほど少ない傾向。かつては農村を代表するクモだったが、最近は都市化の影響で激減したと言われている。オスは小型で、腹部はくすんだ黒褐色。大きな垂直円網を張り、昆虫を捕獲し食べる。産卵は7月〜9月。 |
これは埼玉県久喜市。
埼玉県のレッドデータブックにも記載されていない産地のようだ。
埼玉県のRDBでは絶滅危惧TBなので、未記載地での記録は貴重だろう。
クモとしてはかなりメジャーなコガネグモ。
でも北関東では生息地が限定的で、会えるとうれしくなる種のひとつだ。
埼玉県や群馬県では環境省レッドデータブックでは絶滅危惧T類に指定されている。
ということで、今回は北関東に絞ってコガネグモを特集しよう。
最後は宮代町の某公園。
ここもまた埼玉のRDBでは未記載地だろう。
ひとつの網に2匹写っているように見えるが、それぞれ違う網だ。
ここのポイントはわりと確実にコガネグモが見られるところ。
年に何回か巡回パトロールするが、高確率でこのクモに会える。
周辺には他にもコガネグモのポイントがいくつかある。
生息地の環境としては里山のふもとの田んぼの周辺。
トウキョウサンショウウオの産卵地があったり、いろんな生き物が豊富な環境で、僕のお気に入りのポイントのひとつだ。
そういう良好な環境がコガネグモには必要なのだと思う。
北関東、特に埼玉東南部のコガネグモをけっこう意識して探していたが、最近はさいたま市でも産地を確認した。
都道府県におけるレッドデータブックの指定状況は、埼玉県とともに、群馬県でも絶滅危惧T類となっており、千葉県では絶滅危惧U類である。さらに、愛知県、三重県、大分県で準絶滅危惧種となっている。
おなかから見るとこんな感じ。
特徴的な4本足スタイル。
巣にある太くてジグザグな太い糸はコガネグモ類の特徴である。
さらに8本の足が4本に見えるこのスタイルも特徴だ。
コガネグモは4本の太い糸の巣と、4本足のスタイルを目印にすると見つけやすい。
大きいということはメスのコガネグモ。
オスはまだ接写で撮影したことがない。
おなかの黒いシマシマが黄金色になっている美しい個体。
まさにコガネのクモだ。
続いては那須のコガネグモポイント。
こちらも山に囲まれた田んぼ地帯で、いろんな生き物のいる良好な環境だ。
水生生物を探していると、時おり大きなコガネグモを見かける。
(公開:平成19年10月23日)
続いて、下のコガネグモは茨城県笠間市で撮影したもの。
このポイントも水生生物を中心にいろんな生き物が生息している。