あまりにも畏れ多くて、なれなれしくは近づけない。感動のなでなでもできなかった。

 ペアの2匹のうち、前がメスで後ろがオス。たいていのペアではメスのほうが大きそうだから、一見後ろのオスよりも小さく見える前のメスは、砂に埋もれている部分が表に出ると、たぶんオスよりもずっと大きい。
 

ぶんぶく10万件アクセス記念シリーズ第三弾!
草かっぱ隊とゆく、九州探検編その3

北九州での草かっぱ隊 (kappa field)ぶんぶく探検隊の夢のコラボ
石やらゴミやらアカエイやら・・・・と偽者たちが行く手を阻む?
カブトガニ編の結末は??

さあ、曽根干潟の大カブトガニを探すぞー!!

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 オスに接近。甲羅一面にフジツボがついている。
 草かっぱさんによると、こんなにもフジツボがついた個体は珍しいそうだ。
 「そうとう長生きしているカブトガニだね」とのこと。

 オスは接合部分(甲羅の先)の輪郭がへこんでいる。メスの背中に張り付きやすい形になっているのだ。メスは凹みがないので、オスメスの判定ポイントになる。

2000年   伊万里  133ペア     北九州   78ペア
2001年   伊万里  201ペア     北九州  233ペア
2002年   伊万里  168ペア     北九州  531ペア
2003年   伊万里  130ペア     北九州  912ペア
2004年   伊万里  182ペア     北九州 1351ペア
2005年   伊万里  236ペア     北九州 1581ペア
2006年   伊万里  212ペア     北九州  512ペア
2007年   伊万里  255ペア     北九州  265ペア

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 日が暮れようとしている曽根干潟を、僕は全力で走っていた。例の丸いものは僕の目の前に迫り、目視でもはっきりと確認できる。石とかゴミには見えない丸み。そして周辺はクレーターのようにえぐれているようだ。

 なぜ、長靴が泥の中にぬからないのか、今思うと不思議だ。干潟の奥は泥が硬かったのだろうか。

草かっぱ隊とゆく 曽根干潟編その1

草かっぱ隊とゆく 曽根干潟編その2

草かっぱ隊とゆく 曽根干潟編その3

曽根干潟 生きたカブトガニに出会う宝の海

   じゃーーーん!!     生きてる!!

 しかも、オス・メスのペアだ!
 ようやく1匹見つけた、と思ったらなんと2匹だった。
 周辺がクレーターのようになっていたのは、カブトガニが砂の中にもぐった際にできたようだ。

bunbuku

おススメ! 草かっぱ隊のホームページ
 かっぱField
 福岡在住の草かっぱさんの九州・沖縄地方を中心としたフィールド活動記
 水辺・海辺の生き物が専門だけど、行く先々で出会うあらゆる物事を大切にされています。

 夕陽の中のカブトガニはいつまで待ってもまったく動かなかった。
 体は硬いカブトに覆われていても、こんな無防備な生き物がよくも何億年も行き続けたものだとしみじみ思う。
 減っても心配だけど、変な増え方も心配のはじまりだ。僕らは曽根干潟のこれからもしっかりと見続けねばなるまい。



草かっぱさんTAITYOUさんのおかげで、ドラマティックな1日を満喫しました。どうもありがとうございました!

  
川編もお楽しみに!!!
 

 で、でかい!!

 これがカブトガニの成体・・・・。産卵中か?
 草かっぱさんによると、産卵後もこうしてオスメスはくっついているそうで、今、産卵をしているというわけではないそうだ。
 太古から生き続けた生きた化石。5億年前に現れ、約2億年前からほとんどその姿を変えていないという。
 あこがれの生き物。数億年の時を飛び越え、今、目の前でじっとしている。

 さて、北九州のカブトガニは本当に増えたのだろうか?
 日本カブトガニを守る会のホームページから、伊万里湾北九州での産卵数調査の結果について紹介しよう。オスメスのつがい数(ペア数)の推移がよくわかる。

 2001年にかつては日本で一番の繁殖地だった伊万里を抜いて、北九州が日本一になる。2004年には1351ペアのカブトガニが北九州にやってきて、2005年にはなんと1581ペアが確認されている。
 北九州で急激にカブトガニが増えたという話は事実のようだ。

2007年8月17日  福岡県北九州市 曽根干潟

 もう、間違いない。それはカブトガニだ。はたして生きているのか?

 とりあえず、僕は大声で草かっぱさんを呼ぶ。
 「いましたーーー! カブトガニです!!」


(平成20年11月25日公開)

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bunbuku

 ところが・・・・僕が訪れた2007年は265ペアと急激に減少したようだ。安定して産卵ペアが確認できている伊万里と比べ、これはどういうことなのか?

草かっぱ隊とゆく 〜曽根干潟編その3〜

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 北九州に集まるカブトガニは急激に増え、急激に減った。詳しいことはわからないが、そこには必ず理由があるはずだ。

 ある人に今年聞いた話では、工事や環境汚染でカブトガニの1つの繁殖地が消滅すれば、そこにいた個体が別の繁殖地に集中する。でも、それはそれでバランスを崩し、けっきょくは数を減らしていくそうだ。
 北九州周辺でカブトガニの生息地がひとつ消滅したとすれば、今回のように短期間で急激に増え、急激に減少したことも説明がつくが・・・・。
 

 撮影中の草かっぱさん

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