無尾目アカガエル科  大きさ 28mm〜55mm  
 分布 本州(静岡以西 関東の一部に移入) 四国 九州 奄美大島 沖縄 国外では東南アジアに広く分布
 温暖な地方に棲むカエル。生息地では人里の田んぼなどで普通に見られ、数も多い。「ヌマ」と名につくが、沼よりも田んぼにいるカエルという印象のほうが強い。オタマジャクシは40℃を超える水の中でも生きることができ、元来、熱帯に棲むカエルであることを伺わせる。最近、関東に人為的に移入され、生息域を急速に拡大している。 
bunbuku
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 ありゃりゃ。
 一発でビンゴ。体が入るくらいの穴を掘って、そこでヌマガエルが冬眠していた。
 群馬県にもヌマガエルが生息しているということと、利根川水系のヌマガエルは確実に定着しているということが判明した。

ヌマガエル4  群馬県板倉町 


 埼玉県で生息域を広げた移入種ヌマガエルであるが、利根川沿いの周辺ならば他県にも当然生息しているはず。ということで、真冬の群馬県で越冬個体を探してみた。
 利根川水系では個体数からも繁殖していることは明確だが、越冬している個体が見つかれば、ヌマガエルが100%定着したと断言できる。さらに、埼玉県以外の群馬県ではどうなのか?

 場所は群馬県板倉町の某公園。某珍鳥を撮影したついでに他の生き物も探索した。

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 枯れ木や大きめの石をどかしていくというシンプルな作戦を立てて公園内を散策。すると上の写真のような大きな板が・・・・。これはなんか生き物の気配がぷんぷんする。
 さっそく、どかしてみると・・・・。

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平成20年12月:群馬県板倉町

 冬眠中でも多少は動く。が、基本的には代謝機能が著しく低くなっており、動けない。ひっくり返してお腹も撮影。白いのでツチガエルではない。

 もちろん、元の穴に戻し、板も元通りに直した。やけになって引越しでもしない限り、このカエルは無事に春を迎えるだろう。
 でも、元気で生きろよ、とはまだ言い切れない。増えていくヌマガエルが、この先どんな影響を生態系に与えるかなんて、想像すらできない。
 僕らのすぐそばでも日本のカエル事情はどんどん変化しているのだ。

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