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ニホンアマガエル   

  こうした状況から、IUCN(国際自然保護連合)と世界動物園水族館協会などの国際機関や専門家が協力し、2008年を国際カエル年と定めて、保護キャンペーンを行っている。
 国際カエル年の最大の目的は、「両生類の絶滅の危機に対する世間の認識や理解を促すこと」である。つまり、両生類の絶滅が進む背景には「世間の認識不足」がある、ということだ。
 また、企業や一般市民、政府の参加などで活動の資金を調達することも目標となっており、関心のある方はぜひ協力を検討して欲しい。
 
 具体的には、絶滅が危惧される両生類の種を保護、保存する箱舟プロジェクトがすすめられている。
 これは「両生類の人工飼育を開発、推進、指導し、野生では十分な保護を受けられない両生類の飼育下管理を支援する」というものだ。先の資金はそのために使われる。

 詳しい内容は下のページを参照してもらいたい。

  

 無尾目アマガエル科  大きさ 20mm〜45mm 分布 全国
 もっとも身近な日本のカエル。南は屋久島から北は北海道、国外ではロシア沿岸部や中国北部など広く分布している。通常は緑色だが、身を潜めたり、休息するときなど、状況によって体色を変えることができ、背景にあわせて褐色やグレーになる。たまにアルビノ(色素欠乏個体)で水色のアマガエルが観察されたりする。
 平野部の田んぼでよく見られ、雨がふりそうな時によくなく。昆虫類やくもなどを捕食する。
 春から夏にかけてが繁殖期で、夏・秋と活動し、冬は冬眠する。
 身近でかわいいのでよく子供がつかまえるカエルだが、粘液に毒素があるので、さわった手で目などこすらず、洗うようにしよう。

  どうしても今年中にアマガエルのページをアップしたくて、いろんなところでアマガエルを見つけるたびにカメラに収めた。でも、なかなかイメージどおりの写真が撮れなくて、ようやく撮れた場所は自分ちの庭だった。

 さて、今年にこだわったのは、2008年国際カエル年だということ。
 なんとか2008年中のアップが間に合った。

bunbuku
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NPO法人日本エコツーリズムセンターのページへ

 なお、日本人向けのわかりやすいページとして、NPO法人日本エコツーリズムセンターのページを紹介しておこう。かのデビット・アッテンボロー卿のコメントも載っている。

↑詳しくは上のバナーをクリック 

 僕はつくづくこのカエルが好きなんだと、あらためて思う。
 緑色のカエル。小さいカエル。どこにでもいるカエル。
 そのアマガエルが最近減っていると言う。水辺の環境悪化が原因だ。

 アマガエルのみならず、カエル類は今、世界的に絶滅の危機が迫っているという恐ろしい話がある。そういうことを世間の人たちに知ってもらおうといういうのが国際カエル年の趣旨だ。

 「両生類という一つの大きな分類群そのものが世界的に絶滅する可能性が――私たちがすばやく行動を起こさない限り――現実に存在します。」(デビット・アッテンボロー卿

 
 飼育下でしか生き残れないカエルたちがいるのかと思うと、なんとも哀しくはあるが、しかたがない。今できることを考えて、実行しよう。たぶんそういう始まりが国際カエル年
 ところが気がかりがひとつ・・・・・。



 みなさんは国際カエル年をご存知でしたか?



 たぶん知らない人のほうが多かったのではないか・・・と思う。
 そう、日本での国際カエル年はあまり盛り上がらなかった。
 これこそが国際カエル年が浮き彫りにした日本のカエルの事情だったのではないか?

 いつの日か日本カエル年を、と僕は本気で叫びたい。

 

 世界の動植物の多くが絶滅の危機にさらされていることは周知のことだが、なかでも両生類はもっとも減り方が激しいのだという。わかっているだけでも両生類は世界に約6000種いるが、そのうちの32%が絶滅危惧種と見られる。
 水陸どちらの環境も必要である上、皮膚も繊細で、大気汚染などの影響も受けやすいのだ。

 「ツボカビ病」の問題も深刻だ。アフリカで発生し、またたくまに世界の両生類を脅かす存在となった。野生の両生類の間に流行すれば、数ヶ月で80%が死滅するというデータもある。そんな背景もあって、世界的な両生類の危機なのだ。

bunbuku
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(2008.12.24公開)

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