一枚目の状態でしばらくじっとしていたけど、くるっと向きを変えたところだ。
おおおおっ!
少しずつ木の中から出てきたぞっ!
ウスバカミキリ
甲虫目カミキリムシ科 大きさ 30〜55cm 分布 北海道〜八重山諸島 |
羽が透けて薄そうに見えることからこの名がついた。6月〜8月に発生。活動は夜で、朽木などのまわりを活発に動き回る。昼間は朽木の洞(うろ)に隠れている。クヌギやハンノキが食樹。幼虫で冬を越し、さなぎになり、成虫となる。幼虫も朽木を食べて育つ。普通種で、雑木林などで見る機会も多いだろう。 |
撮影 : 茨城県古河市 〈平成21年7月〉
ぽっかり空いた大きな洞(うろ)から、ひょっこり顔を出したのはウスバカミキリ。
普通種で珍しいカミキリではないのだが、大きいので存在感がある。
・・・・ところでいったい、こいつは何をしているのだろう?
なかなか見れそうで見れないカミキリの誕生の瞬間。
こんなラッキーな場面はめったに見られない。
もし、木から頭を出してるカミキリを見つけたら、じっくり観察してみよう。
(おしりだけ木の中だったら、産卵の最中かもしれない)
大きなカミキリだ。しかも羽化して間もないので、体にツヤがあって美しい。
羽が薄く見えるからウスバカミキリという名がついている。
昼間は朽木の洞やすきまに隠れているウスバカミキリだが、こんな出にくい隙間に、きゅうくつな体勢になって隠れていたとは思えない。
どうやら羽化したウスバカミキリが、木の中から出てくる瞬間のようだ。
発生、と呼んでいいのかわからないけど、成虫の誕生には違いない。
最後に数年前に撮影した別のウスバカミキリ。
採集場所は先の個体と同じ雑木林。
色がぜんぜん違う。たぶんこの個体の色のほうが多く見る。
他の甲虫の類にもれず、このカミキリも体色の変異が多いようだ。
それとも、発生直後の体色は少し黒っぽいとかあるのだろうか・・・・?
出た〜〜!!
ウスバカミキリの誕生だ!