トウキョウヒメハンミョウ
                  
〜茨城県南西部〜
 天敵はクモ、だと思う。我が家の庭では玄関の明かりや窓の周辺よりも、トウキョウヒメハンミョウがたくさんいる周辺に、ちょうど飛ぶときの高さでクモの巣がたくさんある。実際、巣に引っかかっているハンミョウを何匹も見かける。

撮影 : 茨城県古河市 (平成19年7月15日)

bunbuku
bunbuku
bunbuku

↑ 家の壁にとまる


 小さいので見つけにくいかも知れないが、いるところではほんとにたくさんの本種がいる。僕の家の近くでは、渡良瀬遊水地や古河総合公園などで普通に見られるほか、実は僕の自宅の庭に大量に生息している。くりかえすが、いるところにはごちゃごちゃいる。
 初夏が最盛期だが、9月でも少数なら見ることができる。初めて見つけたときは、大量にハエが発生したかと思った。歩く先をぱっと1〜2mほど飛んで逃げるのは他のハンミョウと同じだが、家の壁などに飛びつくものが多く、その時の様子がハエにそっくりだ。しっかりと腰を下ろし、正体を見極めなければ、気づきにくい昆虫かもしれない。
 ハンミョウの中では最小のサイズといって間違いないだろう。とにかく小さい。基本的にはハンミョウは色と背中の斑紋で見分けるが、関東ではサイズであるていど本種を見分けられるだろう。

甲虫目ハンミョウ科 大きさ 9mm前後
 分布 本州(関東、山口県等)、九州(福岡県)などに生息するが、局地的。沖縄には別亜種が生息。
暖地性で、台湾か中国大陸から人為的に移入されたとされる小型のハンミョウ。初夏に多く、裸地にいるのは他のハンミョウと変わらないが、周囲に林などの木のある環境のほうが好きなようだ。逃げるときには周囲の木に飛びついたりする。肉食性。
ウォッチングのコツ・・・・初夏から見ることができる。小さくて、飛んでいるときはハエとよく間違える。背中の斑紋で見分けることができるので、小さなハンミョウを見つけたときはしっかりと斑紋を確認しておいたほうがよい。生息がかたよっており、局所的。東京など関東に来た時は、公園などで探してみよう。
bunbuku

↑ 横からアップ

 トウキョウの名のつく生き物は意外と珍しい。東京の特産種のように思える。にもかかわらず、外来種だというから不思議である。
 暖地性といわれるこのハンミョウ、今年の夏はというと、いつもの夏以上に多く発生したように思う。僕の家の庭なんて、こいつを踏まないようにずいぶん気をつかった(実際は上手に逃げているとは思うけど)。それくらいたくさん発生したのは、やっぱり暑い夏だったからだろうか。
 夏が暑くなれば、トウキョウヒメハンミョウも分布を広げるのであろうか・・・・・。人為的に持ち込まれた生き物というのも怖いけど、地球規模の温暖化のほうが、やっぱりずっと恐ろしいよね。

bunbuku

↑ 交尾中のペア

 家の壁や樹木の葉や丈の高い草などにもよくとまる。這いつくばらなくてもいいのだから、そんな個体のほうがずっと観察しやすい。蚊にがまんしなければならないのは変わらないが。

↑ 近づくならば背中から

 撮影は慣れるまで大変であった。どんなに近づいても、背中からでなければすぐ逃げられる。地面に這いつくばって、じっとしていなければいけないし、気がつくとあちこちを蚊に刺されていた。
 撮影や観察にコツがあるとすれば・・・・狙った個体に十分に近づいたときに、ひと呼吸入れてゆっくりと周囲を見渡すことか。「自分は狙われていない」と思って、気を抜いてボーっとしている別の個体が、たいてい近くにいたりする。そんなくつろいでいる個体のほうがゆっくり観察できるのだ。

bunbuku
↑ トウキョウヒメハンミョウのアップ

 どうやら外来種のようなのだが、詳細はわからない。もともとは中国大陸か台湾にいた種だろうといわれているらしいが、東京を中心に分布を広げたので、トウキョウヒメハンミョウという名がついた。「分布を広げた」といっても、関東のほか、福岡、山口など、かなり局所的に生息しているらしい。

ぶんぶく ぶんぶく探検隊トップページへ
リンクフリーです
もどる
inserted by FC2 system