ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科  大きさ 女王バチ 40〜45mm 働きバチ 27〜40mm  分布 北海道〜九州  
スズメバチ類の中では最も大型。毒も最も強力で、かつ攻撃性も高いため、毎年、刺されて死亡する事故が起きている。日本で一番危険な生き物であると言える。
エサは昆虫の他、他のスズメバチ類も襲うことが知られている。土の中や樹洞に巣を作り、秋には数百のコロニーを形成する。秋に巣を飛び立った女王バチが、朽木の中などで越冬し、翌春、1匹で巣を作り、働きバチを育てる。
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 春に購入したばかりの新しいカメラでの接写に挑戦。今回が当ホームページ・デビューとなる。
 被写体(ひしゃたい)に1cmまで寄ることができるというのが購入した理由。上の写真も、実は相当近くに寄っている。マクロレンズとは違って背景も写し込めるので、かんり優れもののカメラだ。
 けっこう気に入っている。

 上はさらに10cmくらいまで寄ってみた。
 大変危険なオオスズメバチであるが、4月の女王バチはほとんど襲ってこない。
 もちろん毒針は持っているのだが、これから夏までの間に、巣作り、出産、育児と大忙しの彼女には、人をかまっている余裕などないのである。
 

 気がついたらずんずん目の前にやってきていた。数センチの距離だ。
 ・・・・・・・ちょっとビビった。
 いくら攻撃性の低い春の女王でも、相手はかのオオスズメバチである。刺されたらしゃれにならない。慎重に、刺激しないように、とシャッターを押すが、本能的に腰が引けてしまう。ピントの甘い写真を量産してしまった。

撮影:栃木県野木町(平成21年4月29日)

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↑  さらに目の前に!

 4月の終わり、雨が上がって日が差したとたん、目の前にオオスズメバチが飛んできた。
 この時期活動しているのは、無事に越冬を終えた女王バチだ。4月はちょうど巣作りの時期。巣を作る場所でも探している最中に雨に会い、きっと雨宿りでもしていたのだろう。

↑  トリミングで大アゴ拡大

↑  日なたで体を温めてるよ

 女王バチは、前の年の10月を過ぎて羽化する。そして11月ごろに巣を離れ、オスバチと交尾し、朽木などにもぐって冬眠する。4月はまさに冬眠から覚めた女王バチは、たった1匹で巣を作り、卵を産んで、幼虫のためのエサを狩り、幼虫の世話をする。
 何もしないで働きバチに身の回りの世話をさせるのは、7月頃からだという。


 優雅なような女王生活も、実は厳しい冬と多忙な春を乗り切ってからのお話なのだ。

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↑  接近!

 上の写真をさらにトリミング。
 巨大な大アゴに注目。攻撃時には毒針とともに武器となる・・・・そうだ。

オオスズメバチ

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(公開;2009年6月5日)

↑  オオスズメバチ、女王

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