ハムシの中では最大級で、体長は10mm〜15mmになる。美しくて大きいこともあり、存在感がある昆虫だ。図鑑の写真では色や形は鮮明だが、大きさとか質感まではなかなかイメージできないことが多い。僕も本物に出会って、この虫の重量感に驚かされた。残念ながら、写真ではこの虫の魅力が十分に伝わらないと思う。
ところで、赤と緑で「なんでルリ?」と思ったが、写真は関東での体色であり、日本海側では全身が青藍色になるという。名前はそこからつけられたのだろう。ネットなどで見ると、日本海バージョンも渋くて、なかなかよろしい。いずれ会ってみたいものだ。
栃木県の昆虫
(平成19年10月7日公開)
(平成20年9月4日修正)
今回はオオルリハムシ。本州に生息するが、北方系の昆虫とされ、関東以北が主な産地のようだ。湿地に生えるシロネ、ヒメシロネ、クルマバナなどを食草とする。食性の都合なのか、オオルリハムシも湿地性の昆虫だ。
撮影地は栃木県那須高原。山の中の田んぼやため池のそばの道端で、3匹ほど見つけた。撮影中も同じ姿勢のままで協力的。よく見ると葉の上の水を飲んでいた。
オオルリハムシ
撮影 : 栃木県那須郡那須町 (平成19年7月中旬)