ハムシの中では最大級で、体長は10mm〜15mmになる。美しくて大きいこともあり、存在感がある昆虫だ。図鑑の写真では色や形は鮮明だが、大きさとか質感まではなかなかイメージできないことが多い。僕も本物に出会って、この虫の重量感に驚かされた。残念ながら、写真ではこの虫の魅力が十分に伝わらないと思う。
 ところで、赤と緑で「なんでルリ?」と思ったが、写真は関東での体色であり、日本海側では全身が青藍色になるという。名前はそこからつけられたのだろう。ネットなどで見ると、日本海バージョンも渋くて、なかなかよろしい。いずれ会ってみたいものだ。

栃木県の昆虫

 那須までいかなくても、僕の家の近くで、この虫に会うことができる場所がある。意外と身近な昆虫か、と思って調べてみたが、県レベルで絶滅危惧種に指定されているところが何ヶ所かある。山形県・絶滅危惧TB、福島県・準絶滅危惧種、茨城県・危急種、千葉県・B(重要保護生物)、神奈川県・希少種、山口県・絶滅危惧TBなどなど・・・・・。
 発生時期は7月、8月。いるところではまとまって観察されるが、狭い範囲に集中しているようである。ぜひ本物に触れてほしいオオルリハムシであるが、「出会えたらラッキー」と思っていたほうが良いかもしれない。

(平成19年10月7日公開)
(平成20年9月4日修正)

 今回はオオルリハムシ。本州に生息するが、北方系の昆虫とされ、関東以北が主な産地のようだ。湿地に生えるシロネヒメシロネクルマバナなどを食草とする。食性の都合なのか、オオルリハムシ湿地性の昆虫だ。
 撮影地は栃木県那須高原。山の中の田んぼやため池のそばの道端で、3匹ほど見つけた。撮影中も同じ姿勢のままで協力的。よく見ると葉の上の水を飲んでいた。

オオルリハムシ

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撮影 : 栃木県那須郡那須町 (平成19年7月中旬)

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