夏の樹液レストラン3 オオムラサキ・スズメバチ編
(公開:2009.7.10)
上の写真はモンスズメバチ(左)とシロテンハナムグリ(右下)の軍団。
モンスズメバチは、おなかの黄色いしましまが波うったような模様になっている。
これもよく見る。小さめのスズメバチだけど、よく飛び回り、けっこうおっかない。夜の樹液や外灯などでも時おり見かける。
シロテンハナムグリは8月に入ってから見ることが多い虫。いるところにはごちゃごちゃいて、集団で樹液を吸っていたりする。
オオムラサキは日本の国のチョウだけど、最近、少なくなっているんだ。
里山の雑木林が減ってきていることが原因のひとつのようだ。
雑木林は人間が下の草などを取って手入れすることがとても大切だ。
夏の樹液レストラン第3弾!
雑木林にある大きなクヌギやコナラなどの木から出る樹液に、いろんな昆虫たちが集まってきます。独特の甘酸っぱいにおいが目じるし。
今回はチョウやハチの仲間がいっぱいだよ。
特に目立つのはオオムラサキ。大きくてきれいなチョウだ。
そして、気をつけなければならないのがスズメバチ類。代表的な4種が出てくるよ。
上の写真はコガタスズメバチ。
これも樹液によく来る種類。おしりの先が黄色く、外見はオオスズメバチとそっくり。
オオスズメバチとは顔が違うらしいのだが、さすがに怖くて確かめられない。
だいたいは大きさが違うことで見分けがつく。オオスズメバチもコガタスズメバチも写真の横にカナブンを入れてみた。カナブンより明らかに大きければオオスズメバチ、同じくらいならコガタスズメバチ、と思って良いだろう。
上の写真はホシアシナガヤセバエ。
足にオレンジのラインがあり、星に見立てて名がついたのだろう。その名の通り、と思うのだが、長すぎる名前はおぼえられないよね。
樹液レストランでよーく探すと、わりとたくさん見つかるはずだ。
地味な脇役も頭に入れておけば、よりいっそう樹液レストランも楽しくなる。
上からオオムラサキ、カブトムシ(メス)、カナブン。
オオムラサキはカブトムシよりもずっと大きい。
カナブンはずいぶん赤みが強いけど、個体差の範囲。
つづいて、ハチの仲間。
樹液レストランにはスズメバチがとても多いから、刺されないように気をつけること。
オオムラサキの顔のアップ。
そーっと近づいて、おどろかさなければ、こんなに近くまで行けることもある。
上の写真のスズメバチ(左がわ)はキイロスズメバチという種類。
スズメバチの中でもかなり攻撃的。とっても危ない種類だ。
大きいので、すぐわかる。目の前にいなくても、羽の音で気づくことも多い。
夏はあまり攻撃してこないけど、刺されたら死んでしまうこともある。
スズメバチに近づかないこと。もし気づかずに近づいた場合は、絶対に驚かさないこと。急な動作はダメ。そーーっとしずかに動くこと。大きな音や、フラッシュの光にも気をつけよう。
上の写真の右はムモンホソアシナガバチ。右はカナブンだ。
時おり樹液レストランで見かける。スズメバチよりはずっと小さくて、名のとおり細い。
スズメバチのように追いかけられたりすることはほとんどない。
撮影 : 栃木県岩舟町(平成20年7〜8月)
上の写真はヒメスズメバチ。
おしりの先が黒いスズメバチは、基本的にはヒメスズメバチだけだそうだ。
けっこう大きいが、性格は比較的おとなしい・・・・のだそうだ。
ちょっと確かめてみる、というわけにはいかないが・・・・。
まずは樹液レストラン2の最初に登場した栃木県岩舟町の雑木林。
いっぱい虫がいるけど、チョウが2匹写っているよ。
オオムラサキというチョウだ。
オオムラサキが羽を広げた。
羽がかなり痛んでいるから、生まれてからしばらくたっているオオムラサキだ。
青紫の羽がきれいだね。