ヒナカマキリ
あまりにもすばやく動くので、ぽんぽこが見つけたなんて信じられなかった。さらに捕まえたとなれば、奇跡としか言いようがない。
すぐに袋に入れて撮影。
指先と比べてかなり小さいカマキリだとわかるだろう。2cmに満たない。
小さい上にかなりすばやく動き回り、撮影も相当てこずった。
上は地面ぎりぎりに張られたクモの巣に引っかかっていたヒナカマキリ。
捕まったばかりのようで、まだ息があるかもしれないと思って糸をはがしたが、すでに死んでいた。さらに、体もちぎれてしまった。クモの糸の粘着力は強烈なのだ。
たぶん小さなクモなのだが、小さなヒナカマキリにとっては危険な敵なのである。
(公開:2010.1.31)
成虫は1匹のみだったけど、卵はけっこう見つかる。
こんな感じで雨に当たらない木の影などに産みつけられるようだ。
上から見ると、中央の黒いラインが特徴的。
食性は肉食。体に合わせ、小型のトビムシなどを捕食するようだ。
昼行性で、かなり活発に林床を動き回る。
撮影:神奈川県・三浦半島(2009.11月)
生態など、まだまだわかっていないことも多いそうだ。
見る機会は少ないが、もし見かけたらじっくり観察してもらいたい種のひとつ。
親と同じく、これまた小さい。
5mm程度の大きさだ。
斜め横から観察。
カマ、あるよね。
他種の幼虫にも見えるが、りっぱな成虫だ。
発見場所。
三浦半島のとある公園。海辺の山の遊歩道。
常緑広葉樹林が好きなようで、林床をすばやく、活発に動き回る。
たまたま道を横切っているところをぽんぽこが見つけた。
かつて、メスは羽がなく、オスには羽があると言われていた。
羽があるオスが極端に少なく、そのため本種はメスの単為生殖によって繁殖とされていた。
しかし、最近では、オスは羽のないタイプが普通で、この虫としてはオス・メスの比率はほとんど差がないとする研究が発表されている。
僕みたいな素人には確かめようがないので、いくつかの説があるようだ、程度で読み流して欲しい。