ほんとは大雨の予想で、朝早くに起きてもやっぱり雨が強くて、せっかく福島まで来たのに収穫もないまま帰らなきゃならないのかと沈んでいたけど、お昼を前にして信じられないくらいの晴天になった。
 こんな天気の中、散策ができるだけでもう十分。田んぼ周辺の用水路でウマビルなどを撮影していると、集水桝(ます)の中に見おぼえのある丸い物体が・・・・。げ、ゲンゴロウじゃん!

→ゲンゴロウ 1尾瀬編

→ゲンゴロウ 2北関東編

(平成20年11月30日公開)

 採集はあっという間に終了。狭いスペースだもんね。
 そして採集したゲンゴロウだ。
 つや消しのような背中メスの特徴。オスはもっとつるっとしていて光沢がある。

 それでは、生ゲンゴロウをさっそく撮影しよう!!
 まずは隠れていた石をどかす。

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ゲンゴロウ3     福島県編

甲虫目 ゲンゴロウ科  大きさ 35〜40mm 分布 北海道〜九州  準絶滅危惧NT(環境庁)
 日本のゲンゴロウではもっとも大きい。秋から春にかけてはため池や沼にすみ、春から夏にかけて農薬などの影響の少ない田んぼなどで暮らす。水中をよく泳ぎまわり、肉食で弱った魚や昆虫などを食べる。しかし、農薬の散布や環境の悪化により生息地を追われ、各地で数が激減した。コンクリートで護岸されたところでは幼虫が陸に上がれずサナギになれない。
ウォッチングのコツ・・・農薬汚染がなく、護岸されていない水辺が生息地の条件である。なかなかそんな環境は身近に少なくなってしまった。おしりの先に気門があり、時々おしりを水面に出して呼吸する様子が観察できる。季節によって住む環境が違うようで、まずは生態をよく勉強しよう。

 メスがつるっとしていないのは、背中に細かい筋があるから。
 アップで見てみると上の写真のようになっている。

 
 今回はこの地がゲンゴロウの産地とは思っていなかったので(期待はしていたけど)、けっこう得した気分。特にメスの撮影ができていなかったので、楽しいひと時となった。

 数が減ってなかなか見つからないゲンゴロウだけど、産地ではこんなこともあるんだね。

bunbuku

 じゃーん!!
 たくさんのドジョウと、ぶっといミミズがごちゃごちゃ。

 ミミズくんとツーショット。
 ゲンゴロウのエサにもなるのかな?
 人には見つかりやすいけど、用水路の中はゲンゴロウのエサが豊富なのだろう。

bunbuku
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bunbuku
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 さて、次は採集だ!
 リアルタイムでぽんぽこがその様子を記録した。
 写っている手はもちろん僕。・・・こんな画像もありそうでなさそう?

 栃木産のオスの写真(撮影平成19年10月)。
 ね? つるっとしている背中がわかるよね。

撮影 : 福島県某所(平成20年8月)

bunbuku
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 こんなかんじでゲンゴロウを発見! 生き物の多い田んぼの周辺はまったく油断できない。特に用水路の集水桝は必ずチェックしておこう。
 この写真、ヤラセじゃないからね。正真正銘の見つけたままの状態。
 周辺の様子は下の写真。

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