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撮影:栃木県藤岡町・渡良瀬遊水地(平成21年3月末〜4月)

 人気種のようで、黒く光る姿は確かに美しく、雰囲気がある。
 ちなみに上の写真もリコーのニューカメラで撮影。イメージに近い映像が撮れた。

 上も渡良瀬で見つけた個体。
 手で崩せるほどの柔らかい朽木の中にいた。ひっくり返したときに木の一部が崩れてしまったのだが、ちょうどその柔らかい部分で越冬していた。 
 基本的に、この虫を狙うのならばナタやオノなどの重装備はいらないように思う。

 渡良瀬遊水地以外ではけっこう珍しいオサムシらしい。
 アカガネオサムシという名のオサムシ。名前からもう少し赤っぽい虫と思っていたので、赤くはない実物をはじめて見た時、ちょっと拍子抜けした。

bunbuku
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 アカガネオサムシを見つけた直後の同じ木。アオゴミムシなどもたくさん越冬していた。
 うまくいけば数十秒はこの状態で固まっていて動かない。

 別な個体。点刻とツヤのある背面が美しい。

 北海道でも似たような種類のオサムシをよく見たが、それはエゾアカガネオサムシ。本種の亜種になる。本州産は珍しいようだが、北海道の亜種は普通種だ。

 上の写真は別のポイントで石をめくったときのもの。石があったところが大きくくぼみ、その片すみに移動したあと、しばらく固まってしまった。ちょうど同じ場所に隠れていたクモも現れ、なんとも不思議な光景となった。



 行ったことのある人ならわかると思うが、ヨシ原が大きく広がる渡良瀬遊水地では、倒木自体が意外と少ない。渡良瀬のように木の少ない環境では、朽木、倒木はめったに崩すべからず、が基本。越冬する朽木がなくなれば、アカガネオサムシのみならず、いろんな昆虫が生息数を減らすことは間違いない。

 オサムシやゴミムシ類を見たければ、倒木をひっくり返すだけでも十分な成果はあるはずだ。
 


          ※倒木や石をひっくり返したあとは元の場所に戻そうね

 上の個体は石の下で越冬していた。
 石はわりと大きいほうが良いだろう。そして、たぶん、湿気がポイント。乾燥しているような場所では見つからない。
 ただし・・・・・僕が知っている限り、石の下では多くても2匹で、ほとんどが1匹で越冬しているようだ。

 こちらも同じ倒木。やはり3匹。その前の3匹とは30cmくらいしか離れていない。
 剥がした樹皮はほんの一部だが、合計10匹ほどがこの木から出た。大がかりに表皮をはいだり、木を崩していれば、確実にもっと出てきたであろう。
 貴重種のようなので、僕は採集しなかった。
  

 

 こちらも同じ倒木から。3匹固まっていた。
 しかし3匹目が見えにくい。一番上の個体のおしりの右側(画面では真下)に、3匹目のおしりが写っているのだが・・・。

 秋から春にかけて、倒木や石の下、朽木の中などで越冬している。
 上の写真は大きな倒木の樹皮の下にいた。春先が見つけやすい。
 背中の点刻(ぶつぶつ)がこの虫の特徴。慣れないと種の識別が面倒なオサムシ類ではあるが、同じような点刻を持つオサムシは渡良瀬にはいないので、間違えることはない。


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(公開:2009.6.20)

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アカガネオサムシ

 コウチュウ目オサムシ科  大きさ 18〜26mm  分布 本州(東日本)、北海道
 
本州産と北海道産は亜種が違い、北海道産のものは亜種エゾアカガネオサムシという。
体色は光沢のある黒で、上翅には特徴的な点刻がある。肉食性。平地から山地にかけての湿地や泥炭地で、周囲に林があるような環境に生息する。成虫は朽木の中や崖の斜面などで越冬する。
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