誰もが知っているセミだが、実は僕は子どもの頃に見たことがなかった。北海道の道北にはアブラゼミいなかったからだ。だから関東ではじめてこのゼミを見たときには、その茶色い翅(はね)にずいぶん感動した。
翅に色がついているということは実はすごいことのようだ。
山と渓谷社「野山の昆虫」によると、世界には約2000種のセミが知られているが、翅に色の着いているものは少なく、外国でもこのセミは珍しい種類とされているそうだ。
ひそかにアブラゼミは珍しいらしい。暑苦しいだけじゃないぞ!!
半翅目セミ科 大きさ 36〜38mm(翅先まで60mm) 分布 日本全国 |
日本中で最も普通に見られるセミ。7月〜9月に発生し、暑い時間帯にジリジリジリとよくなく。樹液を吸う。成虫となったら2〜3週間しか生きられず、その間に枯れた木などに卵を産みつける。翌年腑化した幼虫は地中にもぐり、6〜7年かけて成長し、夏の夜、地上に出てきて羽化する。羽化前の幼虫は、がっしりした前足で木に登る。 |
撮影:愛知県名古屋市(平成18年8月)
セミといえば夏。
そのセミの中でもアブラゼミは特に夏らしい。
なんといっても、「アブラ」という名前が、汗でぎたぎたにアブラぎる夏と重なる。
書いているだけで、あーーーーーあつい!!