翼手目ヒナコウモリ科  大きさ 頭胴長59〜69mm 体重10〜17g
 分布 ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに広く分布。日本では本州、四国、九州
前肢(ぜんし)の第3指の第2指骨が特に長く、名の由来となった。昼間は洞窟や坑道で過ごし、時に数万匹の大規模なねぐら(コロニー)を形成する。長距離を高速で飛ぶことができ、飛翔能力の高さから広域の採餌場(さいじば)を確保でき、結果として巨大コロニーの維持を可能にしているようだ。昆虫類を食べる。濃褐色の体毛で黒っぽく見える。

撮影:千葉県君津市近辺 平成21年4月

bunbuku

(2009.4.23公開)

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ユビナガコウモリ

 
 天井になぜか穴が開いており、その中に小さなコウモリの集団がぶら下がっていた。
 足を天井に引っ掛けてぶら下がっているのだが、離れて見つけたときは種類がわからなかった。
 他のポイントで見たユビナガコウモリはもう少し大きかったように思ったことと、足と両手(翼)で天井にしがみついていたので、足だけで天井からぶら下がっているこのコウモリは、ユビナガコウモリではないと思ったのだ。

 せっかくなのでユビナガコウモリの大写しを。
 マニュアルのカメラだと、どのコウモリにピントを合わせるか、いつも迷う。
 撮影で大切なことは、明るいライトを2本以上照明に使うことと、コウモリがそわそわしないうちに短時間で終了させること。
 そわそわしだして真昼の外界に飛び出されでもしたら気の毒でしょうがない。


 千葉県房総半島の山間部では古くて狭いトンネルがいくつもあって、ていねいに探すと時おりコウモリに出くわすことがある。
 そういうコウモリ類の中でも多いのがユビナガコウモリ。
 今回はそのユビナガコウモリを探してみた。

 車では入れないような悪路を歩き、3つ目のトンネルでさっそくコウモリを発見。。

 もっと大写しを。
 黒い体毛とピンクの鼻と覚えておけば、遠距離で見つけた個体の同定もわりと楽。
 時に数万匹にもおよぶ巨大コロニーを形成するというユビナガコウモリ。一度はそんな巨大コロニーを見てみたいものだ。


 で、よくよくこの写真を眺めていて、また怪しい物体Xを発見してしまった。
 ・・・・わかる?

 物体Xは次回で紹介しよう。

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 そして別の場所。
 ここはいつもユビナガコウモリが集団でねぐらを作っているトンネルだ。
 先の集団よりも大きな集団だが、この種にとってはこの規模もごく小さい集団なのだろう。

 トンネルの中でコウモリ類がねぐらにするポイントは、外の光が届かない場所だ。
 一枚目は短いトンネルの中のぼこぼこの天井にあった、ひときわ大きな穴の中だった。上の写真も天井のくぼんだ部分で、けして外の光は届かない場所。他に長いトンネルの真ん中あたりやカーブになっているあたりなんかも光が届かないのでコウモリがつきやすい。

 で、真下に入って撮影。鼻周辺がピンク色なので、ユビナガコウモリだな、と気づく。

 コウモリは種類によっては時に1万を越える集団(コロニーと呼ばれる)を形成する。
 ユビナガコウモリも大きな集団を作る種だが、この集団は小さい。
 

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