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ニホンザル   〜足尾の春編〜
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霊長目オナガザル科(日本固有種)  大きさ 雄53cm〜60cm 雌47cm〜55cm 本州〜九州 下北半島と東北のグループは絶滅の恐れが高い地域個体群、ヤクシマザルは準絶滅危惧種(環境庁) 天然記念物(下北半島) U類(CITES)
群れで生活する。世界のサルの中では最北にすむサル。数頭の雄と母子からなる20頭から150頭の群れを作る。雑食性。秋の繁殖期には、顔と尻が赤くなる。子どもは一度に一頭しか生まれない、母子の関係はむつまじい。身近に見られるほのぼのした動物だが、農村では人間の生活域に入り込んだり、地域によって数が増えすぎたりして、駆除されることがある。
ウォッチングのコツ・・・・足尾には何ヶ所かの観察ポイントがあり、わりと高い確率で出会うことが可能だ。少なくとも2つ以上の群れがあるようだ。ひとつは122号線を日光に向かっていくあたり。もうひとつが足尾ダムの周辺から間藤駅までの間だ。観光客からエサを狙うようなサルはおらず、野生味にあふれている他にもシカやカモシカ、時にはクマなどの大型哺乳類に出会える可能性もある。   
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↑ サクラウマイカ?

 にらまれたりほえられたら逃げよう。そう思いながらさらに近づくと、この距離までつめることができた。でも、写真は離れているほうがきれいだ。

 
 こういう逃げない群れに近づく時は、自分の背中を3分見せてから、と言うのが僕の作戦。目を合わせないというのがポイントで、だから「僕はおまえたちと目を合わせる意思はないよ」と伝えればよい。猿害が激しいところでは棒やにせ鉄砲などの小道具でつねにプレッシャーを与えられているので、カメラを見せると武器と思われることもある。だけど、こういうスレていない群れには、カメラも先に見せたほうがいいように思う。手の内を明かしてから近づくのが僕流の礼儀だ。

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 無心で花を食べ続ける。
 なぜこの群れは逃げないのだろう?
 時おり地元の人に聞く、畑を荒らしたり家の中に侵入する群れは、方角的にはこの西の群れの可能性が高い。ようするに人をナメてる群れということなのかなぁ。
 つまり、僕がこのサルに近づけるのは、仲良くなるためのひとつの過程ではなくて、僕がナメられているということか・・・・。

 こうやって無心に桜をほおばっていれば、こいつらもいいやつなんだけどな・・・・。
 1年中、桜が咲けばいいのにね。
 

 サルだ。花でも食べているのかな?
 桜の中のサルって思っていたよりも絵になるね。
 うん、なかなかよろしい。

↑ ヤマサクラ満開

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 春の陽気に誘われて、足尾で哺乳類探し。
 カモシカポイントで桜が揺れる。ヤマザクラだ。桜の中になにかいるね。

↑ 花見じゃ・・・・・ない?

 足尾のサルは少なくとも2つの群れがあると僕は思っている。北と西の群れだ。
 これは西の群れ。たぶん冬にダム周辺でよく見かける群れと同じだと思うのだけど・・・・。

 西の群れは逃げない。逃げたとしてもいつもゆっくり逃げる。だからもう少し近づいてみたら、やっぱり桜の花を食べていた。群れは4〜5匹しか見えない。奥のほうに群れの残りがいる気配だ。

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(公開 : 平成20年4月21日)

撮影 : 栃木県足尾町 (平成19年5月3日)

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