(公開:2009.7.17)
撮影:北海道鹿追町・然別湖周辺(2007.8月)
大きなあくびをしているキタキツネ。
北海道・然別湖(しかりべつこ)で駐車場に車で入ったら、すぐ目の前でくつろいでいた。
観光客にエサをねだる『観光ギツネ』と呼ばれる、人馴れしたキタキツネだ。
かわいい顔をしているけど、野生の動物。大きな犬歯が見える。
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大きなあくびをしたあと、再び目を閉じて寝てしまったキタキツネ。
あまりにも無防備すぎて、まるで近所で飼われている犬を見ているようであった。
決して僕とは目は合わせないけどね・・・。
食肉目イヌ科 大きさ 60cm〜80cm 尾の長さ 37〜44cm 分布 北海道 |
ユーラシア大陸と北アメリカに分布するアカキツネの亜種で、北海道のキツネとしてよく知られている。本州のキツネと比べると体が大きく、耳の先や足首のところが黒い。道内では平地から高山帯まで広く分布し、観光地などで人にエサをねだるキツネもいる。ネズミやウサギなどの哺乳類、鳥や昆虫、木の実などを食べる。 北海道に行けば、比較的よく観察できるが、エキノコックスという人にとっては恐ろしい寄生虫の宿主となることがあり、直接触れたりすることはぜったいにしないこと。 |
なんともかわいい表情を見せてくれる。
こんな表情は『観光ギツネ』でなければめったに見ることはできないだろう。
エサを与える人が減れば、観光ギツネも減っていくだろう。最近は路上でキタキツネを見かけることが減ったし、時おり出会ってもすばやく逃げる個体が多い。
人とキツネの関係は健康さを取り戻りつつあるように思う。
人に慣れた観光ギツネは、自らエサを獲らずに人に近づき、時には人が持っている食べ物を強引に奪おうとすることもある。僕は構えていたカメラに飛びかかられたことがあった。危うく指をかまれるところで、かなり怖い思いをした。また、路上をうろうろしているうちに車にひかれる個体もけっこう見かけた。お菓子の食べすぎなどで栄養のバランスが崩れ、疥癬(かいせん)という病気が増えたりもした。
ようはエサを与える人間のモラルの問題なのだが、そういう問題が新聞などに取り上げられ、最近はエサを与える人が減ってきたようだ。