(公開:2009.12.20)
偶蹄目ウシ科(日本固有種) 大きさ 70cm〜85cm 本州〜九州 準危急種(IUCN) 天然記念物 |
単独で生活。山地で生息、木の葉、樹皮、草、笹類などを食べる。オスも、メスも枝分かれしない角がある。体は濃い褐色だが、北の方では白っぽくなる。目の下にもうひとつ目があるような大きな眼下腺が特徴だが、そこから分泌液を出して木の枝になすりつけ、なわばりを示す。 |
ウォッチングのコツ・・・栃木県足尾のカモシカはおすすめ。密度が濃い上に銅山の鉱毒で木もまばら。車の中からゆっくり観察することも可能だ。のんびりした動物で、一度見つければ長時間の観察が可能。半日くらいは同じポイントから動かない個体もいる。お勧めは春。うまくいけば仔を連れた親子にも出会えるかも。 |
さて、上は足尾銅山跡で観光スポットとして有名な旧精錬所周辺の景色だ。
日本一の銅生産量を誇り、鉱毒事件で教科書にも載っている。慶長15年(1610年)に発見されたというのだから、長くて重い歴史と言えるだろう。
で・・・・、この写真にもカモシカが2頭写っている。
最初の写真を撮影した直後、maoが移動中の車中から見つけた。
まず、わからないとは思うが、次回はその2頭のニホンカモシカをじっくりと見ていただこう。
倍率を上げて撮影するとこんな感じ・・・。
動いてくれればわかりやすいのだが、じっとしている時はわかりにくい。
岩場で「白いかたまり」をさがすのがコツ!
目立つところにいることが多いので、大きな岩の上、木々の間の岩場など、そういう「お立ち台」的なところからチェックしていく。
一度見つけると、しばらくの間、観察ができるだろう。
特に写真のように座り込んでいれば、食後の反芻(はんすう)中なので、場合によっては小1時間ほどのんびり楽しめる。
隊員のmaoが「足尾で久々にカモシカを見たい」という。
そういえば、今シーズンはまだニホンカモシカを狙っていなかった。
ニホンカモシカにターゲットをしぼり、さっそく足尾に向かう。
二つのポイントでは空ぶり。3か所目のポイントに入ったとたん、目の前の山の中腹に白っぽいかたまりが見える。経験的には8割がたカモシカだ。
車をとめて双眼鏡でのぞくと・・・・間違いない。ニホンカモシカだ!!
撮影:栃木県日光市・足尾(平成21年10月)