ヒミズ
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 モグラの仲間であるが、モグラに比べ手は小さく、自力で穴を掘るのは苦手。モグラやネズミ類が掘ったトンネルで暮らすという。ミミズや昆虫などを食べる。

 近似種にヒメヒミズがいるが、上の写真のように尻尾が見分けるポイント。
 太いしっぽはヒミズヒメヒミズはもっと細いしっぽだ。
 ちなみにモグラのしっぽはもっと短い。

 トガリネズミ目モグラ科  大きさ 9cm〜11cm  尾の長さ 2.5〜4cm  分布 本州、四国、九州  
モグラの仲間で、日本固有種。地下で生活し、ミミズやムカデ、昆虫等を食べる。目は退化して小さい。土を掘る前足はモグラほど発達しておらず、おもにモグラやネズミ類の掘った穴(トンネル)を利用して、地表に近い、浅い地中で生活している。

撮影:栃木県塩谷町周辺(2007.8月)

 今回のヒミズ・・・・。珍しい動物ではないのだが、実は生体の写真がない。
 何度か生きたヒミズを見たことがあるが、ごくまれである。
 さらに、かりに運よく見られたとしても、じっくり観察させてくれるということはまずありえない。
 にぶそうな容姿だが、けっこうすばやいのだ。

 写真は栃木県の林道で撮影したもの。

 モグラの仲間であるヒミズは、基本的に地中生活だ。「日を見ず」から「ヒミズ」という名になったという。地表で活動することが少ないから、なかなか会えない動物なのだ。
 ヒミズに一番会う可能性が高いのが、交通量の少ない山中の林道。
 たいていは死んでいるのだが、たまに生きているヒミズが横切ることもある。

 上の写真は福島県南会津町の標高1000mを越える山の中の林道で撮影した。
 これも車にひかれたと思われる。


 実はこの写真を撮影した林道は、6月〜7月初旬にかけ、何匹ものヒミズが車にひかれ死んでいる。この時期だけ、なぜかヒミズが多くなる道なのだ。



 さて、このヒミズロード、わからないことがいくつかある。
 朝、この道を通っても何もなかったのに、夕方には何匹ものヒミズが死んでいるということが何度かあった。日中、車にひかれたのだ。
 「日を見ず」というヒミズであるが、この時期は地表によく出るし、日中もよく活動しているようだ。

 僕が生きたヒミズを見たのも同じ時期の昼間。目の前ですばやく林道を横切っていった。色とスタイルでヒミズとわかったのだが、けっこう速いスピードで移動しているので驚いた。
 けっこう速く動くのだから、横切るだけならそう簡単に車にひかれないのではないかという疑問もわく。しかも、この林道は通行する車の数がとても少ない。
 なぜヒミズは簡単に車にひかれるのか?


 たぶん道を横切っていただけというのはありえないと思う。
 エサをさがすか、恋の相手をさがすか、ヒミズは何かきっと路上で大切なものをさがしていたと思うのであるが・・・・。

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