エゾシカ(ニホンジカの亜種)   道東編1

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 下は知床横断道路で撮影。近すぎて怖いくらいだ。はじめの写真のオスと比べ、ツノがりっぱだ。枝は2本。
 観光客がエゾシカに近づいて撮影している姿をよく見かけるが、人とシカのトラブルはほとんど聞いたことがない。人馴れしており、エゾシカのほうが冷静に見える。でも、野生動物なのは間違いないので、近づきすぎは気をつけた方が良い。


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偶蹄目シカ科  大きさ 雄90cm〜190cm 雌90cm〜150cm 北海道〜九州 7つの亜種がある。
 同一種がベトナム〜極東アジアに分布 
ケラマジカは、近絶滅種(IUCN)天然記念物
北海道に生息する。草食動物で、草地のある森林に暮らす。草や木の実・皮を食べる。特に冬場は餌が少なくなるので、木の皮を食べ、枯らせてしまう被害が多い。オスは大きな角をもつ。夏毛は茶褐色に白い斑点の鹿の子模様がある。繁殖期は一匹の雄がハーレムをつくる。
ニホンジカの亜種で、北海道のエゾシカ、本州のホンシュウジカ、屋久島のヤクシカなど7つの亜種がある。
ウォッチングのコツ・・・・ 北海道の道東地方での観察がおすすめ。北海道有数の自然が残るこの地域ではエゾシカのほかにもたくさんの野生動物に出会うことができる。 

 これは別の群れのメス。(知床2008.5月)
 耳にタグがついている。はじめて見たもので、正体がよくわからない。GPSテレメトリーには見えないが、発信機能くらいはついていそう。


 かつて秘境といわれた知床。増えすぎたエゾシカも飲み込んでの世界遺産だ。

 春はオスもメスも角がないから、区別がつきにくい。上の写真はメス。これだけ近づけば、さすがに雌雄の区別はかんたんだ。(知床2008.5月)

 ちなみにこのシカの群れは7〜8頭。知床ではこの距離でシカの群れを普通に見れたりする。もちろんシカは逃げないで、悠然としている。

 立派なツノなので、つい見とれてしまう。こんな見事なオスジカをこんなに間近で見るなんて、案外ないものだ。でも、シカのツノって白くなかったっけ・・・・・?

 そうそう、シカの角は白いのが普通。この黒いツノは袋角で、皮(ベルベット)をかぶっている。袋角はツノの中に血液が流れており、やわらかくて暖かい。この袋角にだんだんカルシウムが貯まっていき、秋には皮が破れ、白い角に変身する。お土産屋で売っているシカの白い角は、硬くて冷たいから、今度見かけたら手で触ってみよう。

 そして、白くて立派な角は春先にはぽろっと抜け落ちる。

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 シカは15年以上生きる(メスは25年も生きるらしい!)。ツノの枝分かれでシカの年齢がわかる、という話もあるが、それは4歳までの若いシカに限ってのことらしい。
 1歳では枝なしの1本ツノ、2歳で枝1本、3歳で枝2本、4歳以上で枝3本と言うことらしい。だから写真のように枝が3本あれば、4歳以上と言うことは間違いがないようだが、それ以上のことはわからない。
 正確に年齢は歯の根元のセメントの層数を数えて調べるそうだ。

 ニホンジカの亜種であるが、ニホンジカに比べて体が大きい「同種の動物は北に行くほど大きくなる傾向がある」というベルクマンの法則が有名だが、体が大きいほうが熱を逃がさず、体温を保ちやすいということらしい。

 北海道で最も多く見かける哺乳類は、間違いなくエゾシカだろう。キタキツネも市街地周辺でよく会うが、たいていは1匹のみ。エゾシカは群れで行動しているので、1度の遭遇で10頭を超えていたりする。
 特に道東では群れを構成する頭数が多く、とにかく圧倒されてしまう。しかし、本州のニホンジカと同じで、増えすぎたエゾシカによる原生林の食害が懸念されている。

 今回はそんなエゾシカの在庫写真から、道東のオスジカを中心に紹介しよう。

 上の写真は5月上旬のオスジカ。春先に抜けた角がツボミのように膨らんできた。夏にかけてぐんぐん大きくなっていく。(知床2008.5月)

 シカの角はメスの気を引いたり、メスを争ってオス同士がケンカする時に使われる。袋角は柔らかいので、ケンカしても角が傷ついてしまう。この時期のオスはやんちゃができない。

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撮影 : 北海道斜里町(平成16年8月)

(2008.10.28公開)

 知床横断道路でもエゾシカはごく当たり前に見ることができるが、知床横断道路から知床五湖に向かう間の道路はまさにエゾシカ天国。ごちゃごちゃいる。
 写真は知床五湖のすぐ近くの路上で見つけたオスとメス。周辺にはさらに4〜5頭のエゾシカがいた。オスの右ツノが折れているが、他のシカとけんかでもしたのだろうか。ツノの枝わかれが2本なので、3歳の個体だと判断できる。

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