黒い瞳が大きくていつもクリクリしているので、可愛さが一段と増してくる。
 この黒い瞳が、見る方向によるが、ハートに見えるから不思議である。なかなか近くでは観察できないが、その瞳を見れば、誰でも可愛さが倍増するはずだ!

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ぶんぶく探検隊5周年

じいちゃん先生北海道生き物シリーズ

ハートの瞳 エゾモモンガ

bunbuku

この時期、2匹そろって見れるのは珍しい。仲良くエサをとる姿は、夫婦か親子か?
それにしても災難なのはカツラの木である。小鳥のウソ等も大好きな新芽をひんぱんに食べに来る。そうやって、カツラの木はこの森の生き物たちをずっと見守り、育んできたのだろう。

 カツラの大木の枝にとまり木の新芽を食べている・・・・・。
 器用に手で餌をつかみ、中身を食べている。

 コロンと丸くなった姿は、下から見ると5cmほどのカタマリに見える。だから前日に降り積もった雪が枝の上にあると見間違える。雪の積もった日は、エゾモモンガの観察には不適である。

写真・文 じいちゃん先生

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 こうして12月から2月まで観察したが、シャッターチャンスは数えるほどしかなかった。初めのうちは、じいちゃん一人で観察していたが、徐々に人が集まりいつの間にか、10数人に増えてきた。

 エゾモモンガは、その後、巣穴を替え移動して、再びめぐり合うことはなかった。
 繁殖のために巣を替えたのだろう。
 また来年の冬、この森に戻ってきてくれる時には、子どもたちを連れてきてくれるかな?

 じいちゃんのフイールド・嵐山一帯が、エゾモモンガの生息地帯でもある。
 雪の降る12月の中旬、早朝にバード・ウオッチングに出かける。
 雪が降り止み辺りが明るくなる。
 そうこうしてる間に、樹間を飛んだ生き物を見つける。10mほど向かい側の樹幹に飛び移り、よじ登っていく。鳥でないことがひと目でわかる。・・・・哺乳類(ほにゅうるい)だ。

(2010年5月8日公開)

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 夜行性のエゾモモンガだが、朝早くに森に行けば、明るいうちに出会うこともある。
 
 それにしても駆け上ったり、駆け下りたり、瞬時も目を離すと瞬く間に、逃げられて探し出すのに苦労をする。

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撮影 : 北海道旭川市周辺

 げっ歯目リス科  大きさ オス15cm〜16cm 分布 北海道(ユーラシア北部に分布するタイリクモモンガの亜種)
 準危急種(ICUN)
 北海道にすむモモンガ。本州にすむホンドモモンガと比べると白っぽく、乳頭の数が違う(ホンドモモンガは5対、エゾモモンガは4対) 低地から高地の林にすみ、都市の公園などにもいる。夜行性で、冬眠はしない。単独で生活。
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