ア ユ (利根大堰観察編)

 若アユ遡上(そじょう)の季節がやってきた。
 場所は利根川。埼玉県は行田市にある利根大堰(とねおおぜき)だ。
 文字通りの大きな堰があるのだが、脇に作られた魚道を観察室からじっくり観察できる。ぶんぶく探検隊ではサケの遡上モクズガ二で取り上げた。
 
 そして、5月。ちょうどアユの遡上が最盛期を迎える。

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 大堰の魚道から見たアユ遡上の様子。まだ小さな若魚で、ぱっと見ただけでは魚種がわからない。秋に比べて白っぽく濁る水の中、観察窓にすーっと浮かんではふっと見えなくなるアユの群れ。特に午前中は逆光なので、黒っぽい魚群の舞いはことさら幻想的だ。

 午後は順光になる。アユの姿もくっきりだ。
 サケの時ほどの迫力はないが、ガラス越しの利根川の中で展開されるドラマに釘付けになった。

一瞬、ガラス窓に近づいてきた若アユ。まだ成魚の特徴はわかりにくい。
・・・・・おいしそうにもまだ見えない。

←観察窓の様子。
観察室には無料で入れる。家族連れなどの見学者が時おり現れる。

のパネルには魚道のライブ映像が放映されている利根導水総合管理所のホームページが紹介されている。僕はそのライブ映像でアユを確認してから出かけた。映像でアユが写ればウォッチングにハズレがないということだ。

アユの遡上状況のデータ
撮影した4月30日は5.514匹で、5月8日は37.402匹と今シーズン最高の遡上数であった。その後5月9日までが最盛期となり、以後、5月22日現在も遡上は続いており、多いときで5.000匹前後である。

遡上数データ
 平成19年 5月22日現在で127.611匹
 平成17年 16.326匹
 平成18年 148.534匹 

 アユの遡上が楽しめる時期は4月〜6月にかけて。ピークは5月で、平成19年は5月上旬から中旬、平成18年は5月下旬と、年によってずれるようだ。ちなみに平成17年と比べると平成18年は激増しており、平成19年は17年の100倍の遡上になりそうな勢いだ。まさしく遡上が増えている(!)。
 気温、水温が遡上数に影響するようで、雨が降った日やその翌日などは遡上が少ないようだ。
雨が降ってから日を置き、晴れて気温が上昇しそうな日が観察に適しているだろう。

ちなみに、ライブ映像に見学者も写るのか・・・・どうしても確かめたい。
カメラの先の観察窓の前で僕が立つ。そのまま、自宅に留守番のぽんぽこに電話し、パソコンでライブ映像を確認するよう伝える。
「写ってるよ」。しっかりと僕が写っているそうだ。「おーーーー、やったぜ」と思うのは一瞬。・・・・・・・いったい僕は何をやっているのやら・・・・・・。

←ライブカメラ
先にも書いたが、ライブ映像でのチェックをしてからお出かけることをお薦めする。
午前中に遡上を確認できたら、午後に着くように出かけても間に合うだろう。

ライブ映像放映について
   時期  春の鮎遡上時 (4月10日から6月30日)

   時間    8:30 から 17:00

 ライブ画像をカメラで写すように頼み、帰ってみると、携帯にちいさくおさまった画像を見せられた。「なんでカメラで写さなかったの?」と聞いたら、僕が家中のカメラを持っていってたそうだ。言われてみると確かに・・・・・。
 「何がしたかったの?」と冷めた目でぽんぽこが言った・・・・。

 キュウリウオ目アユ科  大きさ 10〜30cm 分布 北海道〜九州
 
(リュウキュウアユは絶滅危惧1A類)   
 日本の代表的な淡水魚のひとつ。河口から中流にすむ。秋に幼魚が川から海にくだり、成魚が春に川をのぼる。藻や水生昆虫を食べる。生まれてから1年、産卵の終わったアユは一生をおえる。
ウォッチングのコツ・・・川をのぼるアユを観察するのはなかなか難しい。行田市の利根大堰では観察室が設置され、誰でも気軽に観察できるおすすめスポットだ。

現地施設

 ※詳しくは、独立行政法人 水資源機構 利根導水総合管理所のホームページ
 アユ・サケの遡上が見られる魚道観察室の場所
  〒361-0004 埼玉県行田市大字須加字船川4369
   TEL:048-557-1501 FAX:048-557-1506
   アクセス:JR高崎線吹上駅下車 タクシー20分
bunbuku
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 撮影中の僕

確かに、僕は何がしたかったのだろう・・・・・・・?

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