グッピー
カダヤシ目カダヤシ科グッピー属 大きさ オス3〜4cm、メス5〜6cm 原産地 南アメリカ北部 日本の分布 沖縄、本州(主に温泉地) |
観賞魚として輸入されたものが、温泉地や沖縄などで定着している。水質汚染に強く、汽水域などでも生息できる。低温に弱いので生息地は限定される。卵胎生で、繁殖力が強い。雑食性で、藻や小動物を食べる。 |
写真の個体はメス。卵胎生で、卵ではなく仔魚を産む。成熟した個体では月に1回ペースで10〜20匹の仔を産むとか・・・・。おなかの中で育つから、卵から生まれた仔よりは大きいので、生存率は良いのだろう。
寿命は1年ほどだが、悪環境に強く、大きな仔をどんどん産むのだから、増えるわけだ。
熱帯魚を飼った経験のある人は、たいてい1度は飼育の経験があるのでは?
僕も子どもの頃に経験があり、大好きな魚だった。どんどん増えて、気がつくとどんどん減っていく。なぜだったのか?
確か、メスしか産まれなくなったり、背骨の曲がった個体が増えたり・・・などの理由だった。今思うと、狭い空間で繁殖を続けたことで、遺伝的な問題が生じたのだと思う・・・・。
ぽんぽこが小笠原で出会ったグッピー。
これもまた外来種。熱帯魚として日本にやってきて、温泉地や沖縄、小笠原などで野生化している。水温の低い地域では生きていけないので、生息地は限定されるが、水質汚染に極めて強く、かわいい容姿に似合わず、たくましい魚である。
さて、小笠原のグッピーに話を戻そう。
ぽんぽこによると、海に近い、たぶん汽水域の小さな小川にグッピーがいたそうだ。
どうやって捕獲したのか不思議だったが、地元の子どもたちの魚とりに潜り込んだんだとか・・・。まあ、オガサワラヨシノボリなど、お目当ての魚も見られたんだから、ぽんぽこなりに健闘したというところか。
それよりも、ほとんど枠(わく)だけの網で魚をすくうという、子どもたちのすごワザに感動した。
最近、成果の上がらないフィールドワークを道具のせいにしていた自分に反省する。
撮影 : 東京都小笠原村・父島 (平成17年3月)